第74回 税理士試験 消費税法 模範解答・解説・講評

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⑴ 掲載内容は、専門学校 東京CPA会計学院・CPA税理士ゼミナールが独自に作成したものであり、試験実施機関における本試験の解答、配点、配点箇所並びに出題の意図を保証するものではありません。
⑵ 掲載内容は2024年8月9日現在のものであり、今後予告なく変更を行う場合もございます。
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本試験講評
 本試験お疲れ様でした。今年も理論2問、計算2問の形式であり、理論の解答量は少ないですが、計算については昨年と同様にボリュームの多い問題でした。また、初めてのインボイス制度の出題というのもあり、対策をしていたとはいえ解答に混乱する受験生も多かったのではないでしょうか。
 以下講評となります。

第一問

問1
 重要度の高いインボイス制度に関する問題で、出題内容も媒介者交付特例を除き、基本的な論点であったため、比較的解答しやすい問題でした。

 第一問の問1の合格ボーダーラインは17点、合格確実ラインは25点位になると思われます。

問2
 全体的に難易度は高くないため、正誤の結論については完答が求められます。

 第一問の問2の合格ボーダーラインは15点、合格確実ラインも15点になると思われます。

第二問

問1
 インボイス制度の論点が多々出題されており、基本的な内容でした。
 金券の売上高の取引判定を間違えると、課税仕入れの対応区分等にも影響が生じ、また、課税仕入れの対応区分の判定が煩雑であるため、焦ってミスをしないようにする必要がありました。
 制限時間内で最終値の集計まで終わらせるのは難しいですが、各論点を満遍なく解答する必要があると思われます。

 第二問の問1の合格ボーダーラインは18点、合格確実ラインは24点位になると思われます。

問2
 原則と2割特例の比較を問う問題で判定や計算過程をきちんと解答したいところでした。
 問1との兼ね合いもあるため、最後まで解答することは難しいと考えられます。

 第二問の問2の合格ボーダーラインは14点、合格確実ラインは16点位になると思われます。

来年に向けて
 近年の試験は計算の解答量が多く、解答スピードが求められる印象があります。来年度受験する方は計算のスピードを高めるためにインプットだけではなく、アウトプットの練習をする意識を強く持つ必要があります。
 理論は個別理論、事例理論の両方が出題されるため、暗記するだけでなく、事例問題に対して的確に回答するアウトプットの練習もあわせて行ってほしいと思います。

合格ボーダー
 全体の合格ボーダーラインは64点、合格確実ラインは80点位になると思われます。

解答(理論) – 解答(計算) – 解説 –


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