第72回 税理士試験 消費税法 模範解答・解説・講評

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⑴ 掲載内容は、専門学校 東京CPA会計学院・CPA税理士ゼミナールが独自に作成したものであり、試験実施機関における本試験の解答、配点、配点箇所並びに出題の意図を保証するものではありません。
⑵ 掲載内容は2022年8月5日現在のものであり、今後予告なく変更を行う場合もございます。
⑶ 掲載内容を利用したことによりいかなる損害が生じたとしても、当校は一切補償を行いません。
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本試験講評
 本試験お疲れ様でした。今年も理論2問、計算2問(原則軽減+簡易軽減)の形式であり、ボリュームの多い問題でした。
 最後まで解く必要はなく、簡単な箇所をいかに解答できるかが合否のポイントとなると思われます。
 以下講評となります。

第一問

問1
 ⑴は未出題の特定課税仕入れの論点でしたが、電気通信利用役務の提供の論点でもあることから重要性は高く、個別理論でもあることから精度高く解答する必要がありました。
 ⑵の価格の表示は、難易度が高い問題であるため、解答できなくも合否に影響はないと思われます。

 第一問の問1の合格ボーダーラインは14点、合格確実ラインは17点位になると思われます。

問2
 全体的に難易度は高くないため、結論は全問正答したいところですが、現実的には4問正答が合格ラインになると思われます。

 第一問の問2の合格ボーダーラインは18点、合格確実ラインは21点位になると思われます。

第二問

問1
 取引区分は全く難しくないですが、納税義務の判定の難易度が高く、問2の簡易課税のボリュームが考えると最後まで解答は難しいと考えられます。
 また、過年度の納税義務の判定は当課税期間の計算に影響する箇所が全くないため、納税義務の判定を後回しに適用税率、取引区分、課税仕入れの対応区分を満遍なく解答し、いかに正解を積み重ねられるかどうかが合否を分けるラインになると思われます。

 第二問の問1の合格ボーダーラインは16点、合格確実ラインは22点位になると思われます。

問2
 事業区分は難易度は高くないため、納付税額まで正答できる問題ではあるが、ボリュームがあるため、問1の解答時間を考えると事業区分を正答していれば十分合格ラインに届くと思われます。

 第二問の問2の合格ボーダーラインは14点、合格確実ラインは16点位になると思われます。

来年に向けて
 近年の試験は計算の解答量が多く、解答スピードが求められる印象があります。来年度受験する方は計算のスピードを高めるためにインプットだけではなく、アプトプットの練習をする意識を強く持つ必要があります。
 理論は個別理論、事例理論の両方が出題されるため、暗記するだけでなく、事例問題に対して的確に回答するアウトプットの練習もあわせて行ってほしいです。

合格ボーダー
 全体の合格ボーダーラインは62点、合格確実ラインは76点位になると思われます。

解答(理論) – 解答(計算) – 解説 –


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