第68回 税理士試験 財務諸表論 講評・模範解答・解説

主任講師
理論:早谷 準一  計算:渡辺 光

第一問

 純資産会計と連結会計に関する基礎概念を問う問題です。昨年同様,会計基準から直接出題するというより,企業会計に関する思考力や考え方を問う点に重きを置いていると思われます。
 形式面も昨年同様,選択問題と記述問題になっていますが,特に記述問題については記述のボリュームが多い点が特徴的でした。このうち,小問1(6)は問題の題意を読み取ることが非常に難解であり,また,小問2(4)は,どこまで何を記述すればよいか判断に迷われた方も多かったのではないでしょうか。このような点から,選択問題についてできるだけ得点を積み上げておくことが肝要になります。他方,記述問題のうち小問1(6)はあまり得点は期待できないものと思われます。また,小問2(4)では,少なくとも,「連結財務諸表に関する会計基準」1項における目的がどれだけ記述できたがポイントになると思います。
 第一問のボーダーラインは13点~14点位になると思われます。

第二問

 討議資料「財務会計の概念フレームワーク」(以下,「概念フレームワーク」という。)と各会計基準の関連性についての出題です。税理士試験において,「概念フレームワーク」が本格的に出題されたのは初めてになります。
 昨年同様,小問2や小問5など細かい論点についても出題が及んでいます。そこで小問1,小問4の空欄補充を確実に得点することが大切です。その上で,典型的な論点である,小問3で問われている「理由」,小問6はできる限り得点に結びつけていきたいものです。
 いずれの問題も日頃の学習において,「なぜ,どうして」を自ら問いかけた本質的な学習を行っているかを試していると思います。基本的かつオーソドックスな論点について確実に拾えているか,出題予想に流されず体系的な理解を踏まえ各論点を整理した学習が日頃からなされているかが合否の分岐点と考えます。
 第二問のボーダーラインは10点~11点位になると思われます。

第三問

 問題量はやや少なく,内容もオーソドックスなものといえます。したがって,いかに取りこぼしがないようにするかが合否のポイントになります。
 第三問のボーダーラインは35点位になると思われます。

合格ボーダー
 全体のボーダーラインは58点~60点位になると思われます。

解答 – 解説 –


※ 掲載内容は、専門学校 東京CPA会計学院・CPA税理士ゼミナールが独自に作成したものであり、実際の解答との適合を保証致しかねます。また、掲載内容は平成30年8月10日現在のものであり、今後予告なく変更を行う場合もございます。なお、掲載内容を利用したことによりいかなる損害が生じたとしても、当校は一切補償を行いません。以上の事項を予めご承認の上、ご利用下さい。

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