第68回 税理士試験 所得税法 講評・模範解答・解説

主任講師:志水 大介

本試験講評
 受験生の皆さん、本試験お疲れ様でした。
 今年の本試験は、理論問題について2問形式での出題ではありましたが、内容としては、事例形式の問題ではなく、個別理論であり、理論集に記載されている部分を基本的にはそのまま解答していくこととなる問題でした。
 ただ、明らかに普段解いている理論問題の解答量よりも解答量が少ないことから、不安になった受験生も多いのではないでしょうか。
 その分、計算問題については、昨年度本試験よりも問題量が多く難易度が高い論点も出題されていたため、問題に合わせて時間配分を考えながら、解答していくことがポイントであったかと思います。
 具体的に振り返ると次のとおりです。

第一問

 理論用紙が6枚ではありましたが、個別理論であり解答量としては少ない問題でした。
 青色申告者の記帳義務、帳簿書類の保存義務については、理論集に記載のない部分も解答例に挙げていますが、他の受験生もおそらく解答することは困難であるため、理論集に記載されている部分を精度よく解答できたかどうかがポイントであったと思います。
 「解答量が少ない」という点では迷いがあったかと思いますが、内容としては特に迷う部分はないため、しっかりと解答してほしいところです。
 また、第二問の問題量が多いことから、第一問であまり時間を使い過ぎないこともポイントであったと思います。

 第一問の合格ボーダーラインは35点位、合格確実ラインは40点位になると思われます。

第二問

 2問形式の出題であり、問1及び問2とも幅広く所得税の知識が問われていることから、作問者のミスがある点を除いては、私自身非常に良い問題であったと思います。
 所得税法の知識をしっかりと学習できていた方が順当に力を発揮した問題であったのではないでしょうか。
 開業年における所得拡大促進税制の計算は、細目論点ではあるため解答できていない場合であっても問題はないと思われますが、それ以外の論点についは、基本的な部分を中心に、ケアレスミスなく解答することができたかどうかがポイントであったと思います。
 学習していない論点からの出題はないため、ある程度の解答は作成できたのではないでしょうか。

 第二問の合格ボーダーラインは32点位、合格確実ラインは40点位になると思われます。

合格ボーダー
 全体の合格ボーダーラインは67点、合格確実ラインは80点位になると思われます。

最後に
 今回の試験は、理論問題について、ある程度ランクの高い個別理論からの出題であるため、おそらくあまり受験生に差がでることは少ないと思います。
 そのようなことを鑑みれば、「理論問題を精度よく解答できていたかどうか」と「計算問題でアドバンテージをとれたかどうか」がポイントになると思います。
 本年度の税理士試験は、理論問題が少し拍子抜けした問題ではありましたが、計算問題はそれなりの内容ではあったかと思いますので、しっかりと学習してきたことを答案に発揮できたかどうか、もう一度振り返ってみてください。
 受験生の皆さん、1年間本当にお疲れ様でした。

解答(理論) – 解答(計算) – 解説 –


※ 掲載内容は、専門学校 東京CPA会計学院・CPA税理士ゼミナールが独自に作成したものであり、実際の解答との適合を保証致しかねます。また、掲載内容は平成30年8月10日現在のものであり、今後予告なく変更を行う場合もございます。なお、掲載内容を利用したことによりいかなる損害が生じたとしても、当校は一切補償を行いません。以上の事項を予めご承認の上、ご利用下さい。

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