第67回 税理士試験 法人税法 講評・模範解答・解説

主任講師:新山 高一

本試験講評
 受験生の皆さん、お疲れさまでした。
 今年は、計算の答案用紙が今までにない形式だったため、驚いた受験生も多かったのではないでしょうか。
 第1問の理論問題は取れるところがはっきりとしており、第2問の計算問題も内容としてはそこまで難しくないため、取れるところでしっかりと取ることが、まずはポイントになるかと思います。例年どおり今年も税理士試験を振り返ってみました。

第一問

問1について
 (1)は法人税法第 122条第1項の内容と法人税法第 126条を解答すればよいですが、(2)及び(3)はすべてを挙げるのはなかなか難しいかと思います。
 それでも、最低限(2)は1つ、(3)は2つ挙げる必要があると思います。

問2について
 (1)は、①及び②は完答が求められる問題です。③については、経過措置の取扱いがありますが、原則的な取り扱いを解答すれば十分かと思います。
 (2)は、①及び②は、施行令を読み込んでいれば解答できる問題ですが、解答するのは不可能に近い問題です。②の高率負担と外国子会社配当に係る源泉税だけ解答できれば良いかと思います。③も模範解答のように解答するのは無理だと思われるため、簡単に取扱いだけ述べることができれば十分かと思います。
 (3)は、①及び②は完答が求められる問題です。③については、適用除外の基準名を解答するのはなかなか難しいかと思われるため各基準の内容をまずは解答できれば十分かと思います。

 第一問の合格ボーダーラインは25点、合格確実ラインは35点位になると思われます。

第二問

 答案用紙が今までにない形式だったため、どのように解答すればよいのか迷った受験生も多かったのではないでしょうか。最低限「申告調整項目名」「申告調整額」と「加減算」の処理は解答したいものです。
 内容については、問1は基本的な内容のため、完答が求められる問題です。問2は、一括評価金銭債権に係る貸倒引当金については、資料1の工事の請負に関する事項から債権の金額のみならず、実質的に債権とみられない金額にも影響を及ぼすため、本試験中に正答を導き出すのは無理かと思います。問3については、美術品Kが難しいので、それ以外のところをしっかりと解答できるようにしましょう。問4は、Z株式会社が総合建設業を営んでいることから、浚渫工事に係る対価及びマンションの販売が売上になるため、それに対応する費用(傭船料及び説明会の費用)の取扱いは、正答を導き出すのは難しいが、それ以外の部分は落ち着いて解いていけば十分に解答が導き出せる問題です。
 第二問を総合的にみると内容としては、それほど難しくないため、取れるところを落とさないことがポイントになるかと思います。

 第二問の合格ボーダーラインは30点、合格確実ラインは37点位になると思われます。

合格ボーダー
 全体の合格ボーダーラインは55点、合格確実ラインは72点位になると思われます。

解答(理論) – 解答(計算) – 解説 –


※ 掲載内容は、専門学校 東京CPA会計学院・CPA税理士ゼミナールが独自に作成したものであり、実際の解答との適合を保証致しかねます。また、掲載内容は平成29年8月11日現在のものであり、今後予告なく変更を行う場合もございます。なお、掲載内容を利用したことによりいかなる損害が生じたとしても、当校は一切補償を行いません。以上の事項を予めご承認の上、ご利用下さい。

Adobe Reader のダウンロード※ 解答・解説は、PDFファイルとなっております。こちらのWEBサイトより Adobe Reader のダウンロードをお願い致します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事